俺は、そっと季蛍の隣に寄り添い、背中をさする。 背中に手を回し、そっと引き寄せる。 「…グス、…………」 泣いている理由なんて、わからなくてもいい。 無理に聞き出そうなんて思わない。 精神的に不安定な今は、あまり追い詰めない方がいい。 「……蒼ッ吐く………」 季蛍がトイレに走る。 「季蛍ッ…」 お粥の匂いがダメだったらしい。 ………はぁ、気付いてあげれたら…。