季蛍をベッドに寝かし、数分後、季蛍は、腕の中で静かに寝息をたてた。 頬に残る涙の痕。 こんなに辛いのに、「大丈夫」って微笑む季蛍が、本当はどれだけ辛いのかと考えると、 胸が痛む。 と、季蛍に申し訳なくなる。 早く、楽になってくれることを願って、俺も、眠りについた。