診察室に、愛優を寝かせた蒼は、ボタンをはずして、体温計を入れた。





「……………季蛍も熱計って」




蒼は、白衣のポケットから、体温計をだして、私に渡す。








「…え、なんで?大丈夫」









「それは計ってから。」









「………………大丈夫!!」







ピピピピ ピピピピ







「…。」




蒼は、愛優の体温計をとって、表示を見ると、私の方に来て、私の額に手を当てた。








「計れ」







「嫌だ」








「なんで?」







「具合悪くないからだよ?」








「………だけど計って」








「嫌だ!!」