─── 家に戻ると、季蛍はベッドにすぐさま横になった。 「…季蛍?気分悪くなっちゃった?」 「……………蒼………………………………」 「………大丈夫?顔色悪いね」 「………ちょっと気分悪いだけ」 「………そっか…。」 季蛍が妊娠して、…最近。 わかったことがある。 つわりが重い。 愛優のときは、これほどじゃなかった。 何も喉を通さなくなり、常に吐き気がしているみたい。 「……食べたいものない?」 「…ない」 「………そう、じゃあ寝な。おやすみ」 「……うん、おやすみ…」