ロビーへ行くと、近藤が俯いていた 「近藤…?」 「……松星、」 「何?」 「ごめんなさい」 近藤は深々と頭を下げた。 まるで本当に近藤がメールを送ったかのように。 「村田たち…なんでしょ?」 「えっ」 「送ったの…村田たち。」 「え、なんで…」 「私、信じてるから。近藤が、同じようなこと繰り返す人じゃないこと。」 「……」 「…だからさ。謝らないで?」 「…………………」 「……チャイム、鳴るよ」 そう言うと近藤は、 顔を真っ赤にして、 「ありがとう」 って言った。