あれから30分…。
お盆を持って、愛優の部屋に行くと…
部屋はしっちゃかめっちゃかで、どうやら愛優がやったようだ…。
「どうしてよ…どう、して」
愛優は泣きながら、尖ったペン先で、乱暴に体をひっかいている。
「愛優ッ」
「もうやだッ……」
お盆をおいて愛優の元へ。
「愛優ッ、やめ、」
振り返った愛優は、涙をいっぱいためて、真っ赤な顔をしている。
「愛優…、」
「私…だけ…どう、して?」
「それはやめろって…」
愛優の腕を掴み、持っていたペンを奪う。
「愛優、落ち着けって…」
「ッハァ…ハァ…ハァ…」
「愛優…。」


