「…。愛優」 「……」 「愛優。」 「……ケホケホ」 落ち着きを取り戻した愛優を、腕から離し、椅子に無理矢理座らせる。 俺は向かい側に座る。 「………」 「ごめ………私…、そん、なつもり………じゃ」 涙は止まることなく流れ続ける。 「気にすんな…。あとでやっとくから。 それより………さ。 今日どうして学校、行った…」 「………………」 「どうして?」 「…行、行こうと思った…」 泣きながら必死に言葉を繋げる愛優。