目はウトウトと閉じていく。
その時、
キーンコーンカーンコーン────
「じゃあ課題やっておくように。終わりー。号令」
「起立ー。」
ガタッ
ガタ ガタ
「これで三時間目の授業を終わります。ありがとうございました」
「ありがとうございましたー。」
その言葉を待っていたかのように、私は椅子に座り込む。
はぁ、怠い…
「あーやさッ。ねぇ、理科室一緒にいこ?」
琴が教科書を持って机に来た。
「え、あ次教室、移動か。」
「………うん、行こう」
「あ、うん…」
「…愛優、大丈夫?」
「え、何が?」
「授業中も、今も、体調悪そうだったから。顔色悪いし…」
「授業中…も?」
「…。愛優ノートとってなかったでしょ?いつもならちゃーんととるのに。
手が進んでなかったから。だから体調悪いのかなって」