「………え」 「……高島は、季蛍が体調を崩していることを隠しているって教えてもらった。 でも、まだ隠してること、あるんじゃないのか?」 「………………」 「……俺に気を使った」 「違う…」 「俺に迷惑をかけると思って。」 「違うッ…」 「我慢し続けた。」 「違う!!」 「じゃあどうして!! どうして……俺を……? 俺のこと、もう信用していないのか、」 「そんなわけ…」 そのとき、診察室に入ってきたのは、港くんだった。