「…………電話するか」





熱も計らしてくれないので、とりあえず蒼に連絡することにした。






プルルル プルルル







「…はい?」







「あ、蒼?」





「…季蛍、どうした?」







「……蒼、あとどれぐらいで帰る?」







「………んー…今日は遅くなるかもな…



何かあった?」





「…あ、いや、私じゃなくて、愛優。
38度5分熱出たんだけど、病院行かないって言うの。

今は、寝てるんだけど…。」









「………38度5分…ね、



…じゃあ、病院連れてこれる?

迎えに行こっか。」







「あ、じゃあ今連れて行くね。
待ってて」







「わかった、俺の診察室にきて」









「わかった」