問診票を渡し、10分ほどすると、凪くんが問診票を持ってでてきた。
どこか不思議そうな、顔をしている。
「季蛍さん………大丈夫?」
「あ、はい」
「………とりあえず診察室どーぞ?」
「ありがとうございます」
診察室に入り、椅子に腰かける。
「えーっと………。。
蒼と………何かあった?」
「いや、そういうんじゃないんです」
「………」
「蒼とは、何も」
「じゃあ………どうして………」
「………。蒼の邪魔したくないだけの一心です」
「蒼はそんなこと………」
「違うんです………、私が蒼から離れてるんです。
蒼は、蒼は………今………」
「……………………」
「危険な………患者さんを持ってるから………」
「え………?」
「私はそれを邪魔したくないだけです。今はその患者さんの治療に集中してほしいんです。
生と死の隣り合わせの患者さんを、蒼が、蒼が治さないといけないんです。
私より先に、やるべきことがあるんです」
「季蛍さん………」
「蒼には、言わないで頂けませんか?ほんと、今回だけでいいんです。
今だけでいいんです。」
「………でも」
「お願いします………
私は………………………
蒼のことが、好きだから」
「……………………」
「…………凪くん」
「………わかった。蒼には言わないでおくね。」
「……ありがとうございます」


