昨日に増して重くなった体をなんとか起こして、リビングの椅子に座る。
計りたくないけど………
体温計を、恐る恐る脇にはさんで、待った。
熱があることはわかりきってるんだけど………。
ピピピピッ ピピピピッ
「えっ………。」
9度………………!?
「どうしよ………」
考えた私の手は、自然と携帯の電話帳を開いていた。
そして、高島先生の表示を開き、通話ボタンを押した。
プルルルルル プルルルルル
「………もしもし?どうした?季蛍」
「高島先生………」
「上野先生から聞いた。蒼先生には言わないでほしいってこと。」
「そうですか………。」
私からは高島先生には言いづらくて、昨日港くんが伝えてくれると言ってくれた。
昨日、夕飯のあとに、言ってくれたらしい。
「………で、どうした?今辛い?」
「………その、さっき発作でて………
熱が9度あるんですけど………。」
「9度か………………………………
ごめん、俺今出張先でさ、戻れないんだよ………。
上野先生に連絡する?」
「いいです………。港くんにはなるべく迷惑かけたくないんです………。」
「………………………でもな。」
「港くんには………。
港くんは私のこと、十分心配してくれてるんです。
だから、迷惑は、そこだけにしたくて」
「………………………………じゃあさ。季蛍。
蒼先生のお兄さんの病院、いったらどう?」
「え………?」


