資料もらったら病院戻って………。
そのあとは、資料の提出して………。
回診行って………
ガラガラッ
あ、例の凪の待合室での軽い問診だ。
真希ちゃんの所行くのかなー。
凪はまた、座っている真希ちゃんに目線を合わすようにして腰を下ろした。
「真希ちゃん、大丈夫?さっき目眩したって?」
「はい、ちょっとだけ」
「ん、わかった。ちょっと手、かして」
率直に手を出す真希ちゃん。
その手首を掴んで凪は脈を計る。
「ちょっとゴメンね」
脈をはかり終えた後、頬や首、下瞼を引っ張って、見ている。
「ご飯、食べれてる………?」
「…………」
凪は微笑みかけて、
「ほんとのこと言っていいよ?しょうがないんだし。ね」
「…………………食欲………なくって…」
「……そっか」
問診表に記入する凪。
「…よし、診察室行こっか。今日は早めに終わらせようね。」
「…はい、」
凪は問診表を読みながら、診察室に戻ろうと足を進める。
真希ちゃんは凪のあとに続こうと、立ち上がるけど………。
一瞬、顔をしかめた真希ちゃんは、ズルズルと座り込んで、床に手をついた。
「真希ちゃん?」
様子に異変を感じたのか、凪が振り返り、真希ちゃんに近づく。
真希ちゃんは苦しそうに息を続け、凪の白衣をギュッと掴む。
「真希ちゃん、もっかい座ろっか。」
凪は冷静に、真希ちゃんを椅子に座らせて、んー、と考え込む。
「少し落ち着いてからにしよっか………。」
小さく頷く真希ちゃん。


