それから数分して、 診察室から高校生が出てきた。
しばらくすると、待合室に人が集まってきた。
小さな子供が泣いてたり、愛優と同い年くらいの子が数人、
平日だというのに子供が結構多い。
近くに大きな病院があるのに、ここの病院にかなりの人が来るということは、よっぽど評判がいいのだろう。
愛優と同い年ぐらいの中学生の女の子は、受付の目の前に座り込む。
「大丈夫!?真希ちゃん?真希ちゃん!」
看護師が女の子の元へかけよる。
「大丈夫、です」
看護師はゆっくり彼女をたたせて、待合室に座らせる。
「真希ちゃん?大丈夫?」
「はい、目眩しただけなんで」
「今日は貧血で来たんだよね。もう少し待ってて。先生来るから」
「はい」


