「…迷惑だとして、何か問題でもあるの?






迷惑だと思ったら離婚するの?
違くない?

一生一緒にいるのに。

迷惑とか、心配とかなんて、これからもあるんじゃないかな?






「………………」







「……………俺は。



どんなに仕事が大変でも、どんなに寝たいと思っててもね。



季蛍とずっと一緒だから。だから迷惑だろうが何だろうが、良くない?」









「…………………蒼…」









「…………当たり前じゃない?
迷惑?心配?そんなの俺は知らない」









「……………………」










「…………季蛍に何かあったら、俺がどうにかする。それが、夫婦ってもんじゃないの?」









俺が微笑めば、季蛍の目からは大粒の涙が溢れた。