ドアが開いたと思えば、泣いている子が母親に抱えられてでてきた。
そのあとに凪もでてきた。
「蒼、これね」
「あぁ、ありがとう」
受けとる予定だった資料を受け取る。
「なんか雰囲気変わったな」
「フフ,改築した。」
「……………………………いつの間に」
「まぁちょっと部屋を増やしただけ。
なんか安心できる病院にしたいとおもって。」
「安心?」
「あぁ。皆が、安心。小さい子だって。高校生とかだって来るわけでしょ?
以外と怖がってるもんだよ。」
「そうかな?」
「うん。何するかわかんなくて、ドキドキしてたり、いたいことあったらどうしよう、とか。
中学生であれ、高校生であれ。特に女の子。
怖がって診察室入んない子とかもいるしね。」
「そうなんだ………」
「うん。だから、皆、待っている間は、何も心配してほしくないからさ。」


