電話を切ってから、二時間。







港からの連絡が。







「どうした?」








「季蛍さんがッ、………今発作起こしてて…
今日で二回目なんだけど」









電話の奥で季蛍が必死に息を整えているのが聞こえる。








「季蛍さん!?、大丈夫?落ち着いて?」






港が季蛍をさすっているのがわかる。







「さっきからずっと治まらないんだ。吸入もなくて、看護士が今持ってきてるんだけど…

高島は出張だし。俺あんまり季蛍さんのこと知らないし」









「…高島いないのか…わかった、今いく」











「あぁ」