ふらつく季蛍を支えてリビングの椅子に座らせる。
「…………はい、水」
「ありがとう…」
テーブルに突っ伏する季蛍。
「気持ち悪いのか?」
「…………ちょっとね」
腕に顔をうずめる所からして、ちょっとではなさそう。
「……だから言ったのに。元から季蛍あんまりお酒強くないんだからさ…。
あんまり飲んじゃダメだって。」
「…………だって……………勧められたら断れないよ………」
「……………………まぁしょうがないな。明日仕事だろ?大丈夫なのか?」
「………………大丈夫」
「…全然大丈夫に見えないけどね。」
「……………頭痛い…」
「結構お酒飲んだんだろ?……もう寝た方がいいよ?」
「……うん、寝る」
「…………………ちょ、ここで寝んなよ。ベッド行こ?」
「………だっ……て…、…………………も………ぅ…
ぁ……ぉ………………………………………」
「…………季蛍ってば…」
「…………」
…………………………寝た。
ったくもう。
リビングに座っている季蛍を抱えベッドまで運んだ。
ゆっくり下ろすと、微かに唸る。
「…………」