点滴を刺された愛優は、眠かったのかすぐに寝息を立て始めた。 「………蒼の働いてる方の病院行かなかったの?」 不思議そうに、片づけをしながら聞いてくる凪。 「…………二時間待ち。 さすがに二時間は無理だろ…。だから…」 「………………そっか、二時間…」 「…………うん……あ、今日ありがとな」 「え、全然。点滴終わったら外していいから。そしたらもう帰っていいよ。あんまり長くいてもアレだからね」 「わかった」