彼を傘に入れた。 世に言う相合い傘。 そんなん意識してないけど。 驚きを隠せず目を丸く見開く彼。 「………………さっき…は、ごめん」 「……………………ぇ」 「傷もね、大したことないんだ。治ってるし。近藤、あんなに謝ってくれるとは思ってなかったよ。 なんか…………………ありがと」 「………………松星」 「………………傘。ほら。」 カバンに忍び込ませていたもう一つの折りたたみ傘を渡し、彼はまた目を丸く見開く。 そんなのお構いなしに、私は自分の家の方向へと歩いた。