次の日の朝。 仕事に行く前に熱を計ったけどやっぱり下がってない。 病院に連れて行こう。 「蒼、私着替えさせとくから…ほら着替えて」 背中を押されて愛優の部屋を出た。 ネクタイを締めて、もう一度部屋に行くと、ベッドに座る怠そうな愛優が。 「じゃ、行こうか。愛優立てる?」 頷きはしたけど、どうも立つ気配はない。 「愛優、ほら」 手を差し出すと、それにつかまって立とうとする愛優。 だけど、バランスを崩して、ふらつく。 そんな愛優を抱えて車に乗せた。 季蛍も後ろに乗り、愛優の様子を見てる。