またその後、眠りについてしまったようで、目が覚めたらパパがいた。
涙で前が見えなかったけど。
「………愛優…具合、悪い?」
「……………パパ」
「………熱はないけど。どうした、愛優…」
「……ヒック、ヒック………」
「…………なくなって…」
「…………………パ……パ」
「……………愛優。無理に聞こうとは思わないけど。
どうして学校に行きたくない?
理由があるんだろ?」
「………………」
「………体調が悪い、とか、
………どこか痛い、とか、
……………何かあった………………………とか」
「…………………」
「………言いたくないならあとでもいい。
でも、なるべくなら聞かせてほしい」
「……………………」
「………………どうした?」
「……………………………あのね」