病室のドアを開けると、陽が、ベッドを降りて座り込んで寄りかかっていた。 「陽…大丈夫か」 「港ッ…」 「…………ん?……」 そっと額に手を触れたけど、熱はない。 陽は、俺の白衣をギュッと掴んで離さない。 「……苦ッ」 「……ん、苦しい?」 「息、、が、」 白衣をつかみながら、うずくまるように前屈みになる。 「ちょっとベッド座ろっか」 「んぐ、」