午後の外来が終わった頃、港の診察室にいくと、港が頭を抱えていた。 「港?陽さんの意識、戻ってるよ」 「えっ!!」 勢いよく立つ港。 「…………んっとね、さっきドアあけたら、ベッドから降りてうずくまっていたから。 なんか不安そうだった。だから…」 「ありがとッ」 言い終わる前に、診察室を飛び出していった。 「……心配なんだな」