─────────翌朝
昨日の夜も、陽さんは意識が戻らなかった。
今日は港は、午前中外来があるから、午前は、俺が様子を見に行こう。
そう思って、病室の前に立つ。
ガラガラッ
「陽さんー?」
「あおっ、、いくん?」
「………陽さん!?」
ベッドから降りて、座り込んでいた。
「…よかった、意識戻ったみたいだね?
………大丈夫?」
「んん………………………」
「ちょっとごめんね?」
座り込む陽さんの膝下から抱え、ベッドに座らせる。
「意識…あるね。港、午後来れるから。」
「あぁ……………」
「………体調…悪いところある?」
「…うーんと………………」
「………」
「…………ない、です」
「うん、よかった。何かあったら、ナースコール、押してね。」
「はい、」
微笑んでから、病室をでた。