ここは、カフェ。
ちょっと大人のカフェ…。
そこで働く俺。
俺的には、もっとちゃんとしたカフェがいいかなって思ったんだけど、やっぱりここも、十分働きがいがある。
人多いし。
今、ちょうど午前の仕事が終わった。
そろそろ上がろうかな。
お店のキッチンの奥に入ると、人1人ぐらい座れるスペースがあって、俺はそこでエプロンを脱いだりするんだけど。
今日はそこに陽さんが座ってた。
でも、胸元の服を掴んで、小刻みに息を繰り返してる。
………………え、ちょっとやばいんじゃ……………
近づくと、荒い息を繰り返してた。
「は、陽さん!?大丈夫ですか?」
陽さんは、首を縦に振るけど、言葉が発せないらしく、苦しそうだ。
「え、ど、どうしよ…」
戸惑っていると、先輩が駆け寄ってきた。
「えっ、ちょっと、大丈夫!?」
「救急車!!」
「早く!!」
数人バタバタする中、俺はただ陽さんの背中をそっとさすっているしかできなかった。