トイレでずっと発作を我慢していた… もしあそこに俺がいなくて、看護士も気がつかなかったら…。 と考えると、なんだか恐ろしい…季蛍の身が……。 涙を拭いながら、背中をしばらくさすっていると、大分落ち着いてきたみたいだ。 「大丈夫そう?」 「う、ん…」 「…………ハァ…びっくりした…」 「ごめ…」 「謝るな。季蛍はそうやってすぐ謝る。 季蛍の悪いことなんて何もない。」 頭を撫でると、また涙が溢れる。 「泣くなって。」