前から腋下に手を入れて、立たせる。
季蛍は、立っても背が、俺の胸元…ぐらいまでしかなく、俺に寄りかかるように体重を預ける。
「ナースステーションと…処置室どっちがいい?」
耳元でそう言うと、「処置室…」
と息苦しそうに言った。
多分、他のナースや医者に心配されたり見られたりするのがイヤだったんだろう。
「季蛍…抱えるね?」
「…ん、」
季蛍を処置室のベッドに座らせる。
「季蛍?どこか痛い?」
「………ッグス、グス…」
「泣くなよ~。どうしたんだ?」
「息ッ……………でき、………………」
今頃気づいても遅いけど、トイレにいたときからのあの、息苦しさは、発作だ。
発作がでてる。


