蒼が、聴診器を陽の胸元にあて、俺はまた椅子に座る。 そして、真柴さんが補助へと入る。 「うん、大丈夫そうだね。陽さんーっ、口あけられる?」 本当に小さな口を開けた陽さんの口に圧舌子を入れ、ペンライトを照らす蒼。 「ケホッケホッ…ケホケホ…」 「ごめんね、陽さん。ん、風邪だね」 蒼は聴診器とか、圧舌子を元に戻すと、椅子に座る。 「じゃ、薬だしとくね。お大事に」 「ありがとう、蒼」 「いーや。」