診察室に入ると、蒼がさっき俺が書いた問診票を見ていた。
「あ、港。陽さん熱高いね。横にする?」
「そうしようかな。」
陽をベッドに横に寝かして、俺は丸椅子に腰掛ける。
「陽さん寝そうだね。。」
蒼が聴診器を耳に付けながら呟く。
「意識朦朧としてるみたい。。」
蒼は頷くと、陽のそばに行った。
「陽さん?前開けるけどいい?」
「………………あ…………………………………………」
「…熱高いからな。陽、前開けるよ」
返事を聞かないで開けるのは悪いと思ったが、陽も答えられる状況じゃないので服のチャックを下までおろした。
真柴さんが、蒼の後ろに立っている。


