待合室の椅子にぐったりもたれかかる陽。 素早く問診票を記入して、陽の隣でずっと背中をさすっていた。 「陽?今日山瀬先生いないんだけどさ。知らない先生じゃ嫌でしょ?」 ゆっくり頷く陽。 「だから蒼にしてもらえるように頼んだんだけど、蒼は大丈夫だよね?」 「…………………うん」 「良かった…。」 蒼もダメって言ったらどうしようかと思った。