点滴の速さを確認していると、季蛍が目を覚ましたようで、唸っている。
「季蛍?大丈夫?」
「あおっ、」
「…ごめん。気づけなかった…。ホント、苦しい思いさせてごめん。」
「違っ!違うの…。私が…私が気がつかなかったのがいけないの」
「………」
「貧血になったことぐらい普通気づくのに、気づかなかった私がいけないの…………」
「………」
確かに貧血がひどくなっていることは確か。
でも、季蛍は最近頑張りすぎだ。
休む暇なんてないし、寝ていない。
俺も仕事が早く帰れる訳じゃないから、最近は季蛍の様子をみれないでいた。
俺にも十分責任はある。