「俺が怒ること知っててどうして仕事してんの?」







「……………」








「……答えろ」










「…………………」











「あれだけ言ったのに。」











「…………………………………ごめんなさい……」












「……………季蛍…。

俺がどうして心配してるかわかる?」










「…………」









「好きなんだよ。季蛍のこと。

怒鳴って悪い。でも、言うこと聞いてくれないと。」














「………………もうしない………………………………。
ごめん…………」

















ナースステーションであったことなんてもう忘れ、俺は季蛍のことを、ギュッと抱きしめてしまった。