「……季蛍汗すごい。」 白衣の背中の辺りが、びっしょり濡れている。 「高島…悪い、ちょっと見てて。水持ってくる。」 その場を立つと、白衣の裾をギュッと季蛍が掴んだ。 「…………季蛍ってば…。水取ってくるだけだから。」 首を振る季蛍。 「いいですよ、俺持ってきます」 「あ、ごめんな。ありがとう」