「具合ね、よくなったの。大丈夫」
愛優は、また椅子に戻っていく。
「でも昨日あんなに熱出たんだから、今日休んだ方がいいんじゃない?またぶり返すだろ」
「大丈夫!体調いいし」
季蛍に出されたご飯に、手をつける愛優。
「………でもなんか呼吸音ゼェゼェしてない?」
「してないよ!大丈夫!」
季蛍も椅子に座る。
「ねぇ、蒼…。さっきからずっとこうなの。蒼もそう思うでしょ?呼吸音変だよね?」
「うん。だめだよ今日行ったら」
「本当に平気…。家でやることないんだもん。」
「愛優?昨日何度出たと思ってるの?」
「………………………だって…………」
「とにかくダメ。今日は休め」
「いやっ!行きたい!」
「………………。」
季蛍もため息をつく。
「………わかったよ、休めばいいんでしょ。休めば!」
愛優がご飯をほおばり、部屋へ戻っていく。
「…………」


