朝起きたときには、愛優がリビングで制服に着替えて座っていた。 「…………………………………え?具合は?」 「あ、パパ」 「愛優…具合どうした?」 「ん?大丈夫」 ふとキッチンに目を移すと、季蛍が朝食を作っていた。 「蒼おはよ。愛優平熱だったよ。」 手招きすると、愛優がこっちに歩いてくる。 そっと額と首に手をあてる。 「愛優、口」 喉の腫れもだいぶ治まっている。