それから挨拶を終えて、病室をでた。
そして、2人で俺の診察室に向かう。
ドアを開けると、愛優がまだ不規則な息遣いを続けていた。
「……ッハァ…、ハァ……」
「愛優?寝れない?」
「……頭………………………………」
「頭痛いか?」
小さく頷く愛優。
「……ッハァ…ハァ、ハァハァ…」
徐々に呼吸が荒くなる。
「愛優?落ち着こうー?」
「ッハァ…ハァハァ………ハァハァ……」
制服が、濡れるまで汗をかいている。
「愛優着替えさせる?」
季蛍に聞くと、
「じゃあ私着替え持ってくるね。」
「うん。よろしく」


