午後の外来が終わった時間になり、季蛍が俺の元へかけよってきた。
「行くか、真蛍さんのとこ」
「うん、行こう」
真蛍さんの病室に、二人で足を運ぶ。
トントントン
「失礼しまーす。」
「……あ、先生」
「どうも。体調はどうですか?」
「……大丈夫です……。
って…あれ??お姉ちゃん……?」
「真蛍?検査入院だって?大丈夫?」
「……あ、うん……。あっ!!
松星先生って!あの!」
「どうも。担当医なんですよね、真蛍さんの」
「あっ、そうです。いつも季蛍がお世話になって…」
「いえ。明日検査なんで、今日は安静に」
「わかりました、お姉ちゃんもありがとう」
「うん。異常ないといいね」
「うん、そうだね………」


