愛優を抱えて病院の入り口から、病院内に入ると、季蛍がうろうろしていた。 「あっ蒼!愛優…」 「大丈夫だよ、熱高いけど。」 「よかった…。あ、タオルケット持ってくるね」 季蛍が小走りで受付の人に声をかけ、受付の人からタオルケットを受け取っていた。 愛優が制服だったので、スカートにタオルケットをかける季蛍。 「パ、パ…頭…痛い…」 「あ、愛優?起きた?うん、痛いね。 待ってて…今横にするから」 季蛍がテクテクと後ろからついてくるのを確認してから、俺の診察室へと向かった。