トントントン ガラガラッ 「失礼します…。松星ですけど……」 保健室のドアを静かに開ける。 「あっ、こんにちわ。松星さんですか? すいません、お仕事中に……」 「いえ。あ、愛優がお世話になりました。」 「とんでもない。」 「じゃあ連れて帰ります。ありがとうございました」 「いえ、お大事に」 愛優の首と額に触れて、愛優の首うしろと、膝裏に手を回し、抱えて、保健室をでた。 不規則な息遣いを続ける愛優。 急いで病院に車を走らせた。