……俺の不安は膨らむばかりで、 看護士が何か言うたび、季蛍のことじゃないかとビクビクしていた。 ずっと。 外来のときも。 回診のときも。 お昼のときも。 季蛍の姿をまだ、朝以来見ていないことにも、 どこか違和感を感じていた。