ピピピピッ ピピピピッ
「見せて?」
ブラウスの隙間から体温計をとり、先生に渡す。
「……あー。………………………松星さん、家にご両親はいる?」
「………多分仕事だと…」
「そっか…。わかった。一応電話してみるね。
あ、お家よりご両親の病院の方がいいかな?」
「…………そうですね」
「じゃあ休んでてね」
「はい」
先生がベッドを離れる。
目を閉じれば、すぐに眠りにつくことができた。
窓から入る、すがすがしい風にあたりながら。
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