診察室に戻ると、泣きすぎてむせている季蛍が。 それを、高島が背中をさすって泣きやませている。 「ゲホッゲホッ…」 「季蛍、そろそろ泣きやもうよ。 っていうか水飲む?」 「…………………」 「……一口飲んでみて」 「……………」 口の中に、水を流せば、せき込みながらも、水を飲み込んだ。 「………もう一口飲む?」 コクン、と頷く季蛍。 喉が乾いていたみたいだ。 もう一度、口の中に、水を流す。