ため息混じりに季蛍の体を起こす。







「ん"っっ!!嫌だっ!!」













体を起こしたくない…らしく、俺の腕から逃れようとする。









無理に起こそうとは思わないけど、熱ぐらいは計らしてもらいたい。














「……季蛍?怠い?


………。どこが怠い?」















「………………」














俯く季蛍。















「…………高島…。ちょっと取ってくるものあるから。頼んだ」


















「わかりました…」

















俺の言うことなんかに耳を傾けようとしないので、とりあえず診察室を出て、医局へと向かった。