「…………………はぁ。 ったくもう。」 お弁当を作った季蛍は、愛優を送り出し、 急いで自分の支度をして、 だめだ、という俺をのしきり、病院へ出勤した。 「絶対に何かあったら言え。ただでさえ熱っぽいんだから。」 「っぽいでしょ?大丈夫。」 「……………………。」 一応、高島にも言ってあるし、 季蛍が我慢しないことを願う。 限界になったら、いくらなんでも来てほしい。