今にも眠りそうな季蛍を抱えて、車に乗り込む。




凪が車を病院へと走らせる。









五分しないうちに、病院の入り口についた。












「ありがと。お礼はまたする」













「そんなんいいよ。季蛍さん、お大事に」















「うん、ありがと。」














まだ少しもがく季蛍を抱えて、病院に入った。
















俺の診察室に、季蛍を横にし、白衣を着た。

















「季蛍?…。季蛍ー?」


















「…………やだ、」



















「……ん?何が?」





















「………や…」
















「……熱計ろっか。」



















「……やっ」

















全身を包み込むように、布団の中に潜る季蛍。















「…いや?熱計るだけだから。ね。」




















「やっ!!」