「…季蛍?少し寝てから病院行く?」
「………………病院行かない、」
「……だって具合悪いでしょ。薬だって病院でもらった方がいいよ?ね。」
「…いや」
まだ俺の胸に顔をうずめる季蛍。
その時、部屋のドアが開く。
「蒼?どう?」
「うん、、、。
病院に連れて行こうと思う。けど行きたくないって。」
ため息をついてみせれば、凪は微笑む。
「送ろうか?今午前の診察終わって昼休み入るんだけど。」
「いいの?…助かるけど…」
「うん、大丈夫。すぐそこだもんね」
「ありがと。
季蛍、病院行こっか。」
埋めていた顔を起こし、壁に寄りかからせる。


