なんで外にいたのかな?
買い物?
腕組みして考えていると、
「………蒼」
とか細い声が聞こえた。
「季蛍。大丈夫か?」
「………………………ん、ここ、どこ?」
「ここね、凪の病院。」
「…………………お兄さんの?」
「そうだよ」
そう言いつつ、額に手を当てる。
「………………外に何しに行った?」
「薬、、」
「ん?」
「風邪薬、きらしてたから‥買いに行こうと、し、た…」
辛そうに息をしながら、喉の奥から声を出す季蛍。
「………連絡くれればよかったのに。迎えに行ったよ?」
俯いちゃった季蛍の頭を撫でる。
「…だって、、し、ごと…。
あれ…あお、い仕事、、、は?」
「ん?ちょっと抜けてきた。
このあと病院行こうな」
そう言えば、肩をビクッとさせて、余計に俯く。
「季蛍辛いでしょ?熱高いし、顔色も悪い。」
そう言えば、首を横に振る。
けど、熱が相当高いようで、首を振った拍子にバランスを崩し、俺の元へ顔をうずめる季蛍。
「…季蛍、手首だして」
意地でも腕を出さない季蛍。
「…………もう。」
布団をめくり、手首をとって脈を計る。


