部屋に通されると、ベッドで不規則な息づかいを続ける季蛍が。 「松星先生ーッ未夜ちゃんがッ」 看護士のパタパタとする音が聞こえる。 松星先生、と言われると反応してしまいそうになるけど………。 いつもは季蛍と区別をつけるためにも、蒼先生、と言われる事が多いのであまり気にならない。 「あ、ちょっとごめん。」 「あ、うん」 そっと季蛍の隣に座る。