気付いたときには、体温計が挟まっていた。
ピピピピ ピピピピ
「……………微熱だな」
「……」
「…………なんかあった?泣いたでしょ」
「……………」
「……季蛍、俺のこと嫌い?」
「好、き、」
「俺のこと、信用してる?」
「してる、」
「俺、季蛍のこと全部わかんない。
………だから何か思ったこととか、言ってくれない?
何でもいいよ。怒ったりなんかしないから」
「…………………………。」
「………」
「……寂し、かった…」
「…………」
「寂しかったよ?」
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